こんにちは、こんばんは 全国の 通販広告 をサポートしています
株式会社 イッテントッパ代表 の三村和範と申します。
今回は先日クライアント様からいただいた
「とある質問」の解答をご紹介しようと思います。
それが…
DMやチラシで文字多いものと
少ないものがありますが、
どちらが良いのでしょうか?
というものでした。
「これは、同じことを疑問に思われている事業者様も多いのでは?」と思い、
せっかくですので、こちらでも回答を書いていきたいと思います。
数年前まで、通販広告は文字や要素がギッシリ詰まったものが主流でした。
とくにシニア層をターゲットにした商材では、その傾向が顕著だったと思います。
シニア層は新聞などで【活字】に慣れていらっしゃることから、
それが【正】とされていたんですね。
一方、近年ではその反動として「文字が多いものは誰も読まない」として
文字数を減らし、ホワイトスペース(余白)を広げ、
【読みやすさ】【わかりやすさ】を重視したスッキリ系が増えてきました。
たしかに【スッキリ系】が主流になってきていますが、
【文字多い系】が姿を消すこともなく、どちらのパターンも見受けられます。
その理由は【文字多い系】も、数字をしっかり勝ち取っているんですね。
通販のよいところは、こうして結果が実績としてあらわれるところです。
だからこそ、「文字多い系とスッキリ系どちらのクリエイティブが正解?」
と、判断に困るのもうなずけます。
そもそも文字多い系クリエイティブはなぜ始まったのでしょうか?
その理由を知ることで、質問のヒントが見つかるかと思います。
かつて通信販売は「one to oneマーケティング」がなによりも大切だと
言われていた時代がありました。
One to oneマーケティングのことは詳しくは割愛しますが、
お客さまを集団で見るのではなくて、
お客さま1人1人と個別的な関係を結んでロイヤルティを高める手法のことです。
コールセンターのCTIシステムの発達も、そこに拍車をかけていましたね。
そうやって、個別のコミュニケーションを深めていくと、
お客さまから色んな声(疑問・感想・苦情)が集まるわけです。
- どんな成分が入っているの?
- その、成分ってなにがいいの?
- 安全性は大丈夫?
- 使い方はどうするの?
- 使ったらどうなるの?
- 保存の仕方ってどうなるの?
…等々。
「すべてのお声に真摯にお答えしなければ!」焦る心から、
最初は簡素だったクリエイティブの中に、成分説明が詳しく入ることになります。
図解で成分の働き1つ、1つの解説が足されていきました。
商品の使い方もイラストや写真つきで表現。
愛用者さまの声だって、なるべくいろんなパターンを入れます。
専門家の声やQ&A、製造工場の案内、購入方法の説明もしっかり入れることになります。
つまり、文字多い系クリエイティブは、
お客さまの疑問や不安な点を丁寧につぶしていって、
「買わない理由をなくすため」の最善策だったことがわかります。
一方で、市場が成熟してくると、
商品の基本的なことを把握しているお客さまも増え、
そのなかで「御社の商品は他社となにが違うの?そこだけ教えて!」
という流れになります。
すると「うちの商品はココが凄いです!」「今回はこれがお得です!」
というワンメッセージに全振りできるようになります。
この点が、スッキリ系クリエイティブの核となる考え方になるわけです。
というところで、ようやく質問の回答に入っていきますね。
実は、【文字多い系】と【スッキリ系】は、
まったく正反対のクリエイティブに見えて、
共通点があり、同じ発想から生まれた手法
だということがわかります。
それはどちらのクリエイティブも
「お客さまの声に真摯に耳を傾けた結果である」ということです。
「文字多いのは好きじゃないから、文字は少なく!」とか、
「全部書かないと伝わらないだろ!」といった担当者の好みや、
凝り固まった偏見による結論ありきではなく、
一度、御社のお客さまの声や、購入されている方のペルソナ、
御社の製品のターゲットなどを精査されてみてください。
仕事に、家事に、子育てに… いつも忙しい30代の女性が
メイン顧客の商材であれば、文字の多いクリエイティブよりも、
もしかしたらスッキリしたクリエイティブに軍配が上がるかもしれません。
時間を持て余している、中流層〜富裕層のシニアがメイン顧客の商材であれば、
事細かに丁寧に説明した文字の多いクリエイティブが好まれるかもしれません。
顧客パターンを精査することで、きっと、どちらのパターンが適切か
見えてくると思います。
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